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お父さんとの別れ


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12日、わたしの父が亡くなりました。

気持ちの整理もかねて父のことを綴ろうと思います。
重い内容になりますが、よかったらお付き合いください。



昔の事故の後遺症で股関節の変形と右半身のマヒがあった父は、
去年5月から在宅での介護生活が始まり、
わたしは週に数回のペースで昼食の用意や身辺の介助に実家に通っていました。

しばらくは症状が落ち着いていたものの今年に入ってから症状が悪化。
両足の拘縮が進んで上体を起こせなくなり、
足と背中に褥瘡ができてどんどんひどくなり、
固形物が食べれなくなってきました。

7月に入り、次女が体調を崩して実家に行けなかった数日間で、
父の症状が一気に悪くなっていったようです。
在宅医に診てもらい、
残された時間は短いかもしれないと弟から連絡をもらいました。

翌朝、父の姿を見て愕然としました。
たった数日間でこんなにも変わってしまうものなのか?
わたしから見ても最期のときが近づいていることが分かりました。

この日は実家の建て替えのため仮住まいのアパートへ引越日でもあり、
朝から夕方まで引越しを手伝いながら父と一緒に過ごしました。

苦しいとか辛そうな様子はなく、
声をかけると小さい声ながらも話をするし、
量は少ないながらもジュースを欲しがり飲んでいたし、
実家で過ごすのは最後だからと一緒に写真を撮ったときは
手をあげてカメラ目線でポーズを取っていました。

父のことが気になってこのまま泊まろうかと思ったものの、
引越ししたばかりで家の中は片付いておらず、
次女の介助があるしと帰宅することに。

帰り際に父にあいさつをすると手をふってくれて…
このときは明日の朝も会えるだろうと思っていました。

ところが次の日の早朝、弟からの電話。
コールが鳴ってすぐに何があったのかは分かりました。

父の元に駆けつけると体はまだ温かくて、
とても穏やかな表情でまるで眠っているかのようでした。

弟は夜中に何度も父の様子を見ていて、
明け方に父がベッドから落ちる夢を見てハッと目を覚ましたときには
父は亡くなっていたそうです。


お父さんとの別れ_c0293787_16004154.jpg


その後、父と一緒に実家へ戻り一晩を過ごしてから葬儀場に向かいました。

実家は照明もカーテンも何もなかったけれど、
取り壊す前の最後の最後に父の住み慣れた家で家族と過ごすことができました。

葬儀が終わるまでの3日間は5歳の甥っ子がずっと側にいてくれました。
わたしならどれだけSwitchをやっても怒らないからだろうけど、
夜に父の側で寝るときも、自宅に戻るときも、
「おばちゃんといる!」
とついてきてくれて…気持ちが和みました。
一人だったら寂しくてたまらなかったかもしれません。

葬儀場に向かうとき、甥っ子にどこに行くのか聞かれて
「あそこの白い建物だよ」
葬儀場を指差すと、
「ばあちゃんが骨になったところだね」
とまさかの答えが。

祖母が亡くなったのは甥っ子が3歳2ヶ月のとき。
そのときの記憶が残っていることに驚きました。

泣いたり寂しがる様子はないものの父が亡くなったことはちゃんと分かっていて、
大人が思っている以上に5歳の子でもいろいろと理解しているのかもしれません。

葬儀が終わったあと甥っ子は
「おばちゃんと一緒にいて楽しかった」
と話していたそうです。
父のことがいい思い出として甥っ子の記憶に残るといいなぁと思います。


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父の介護が始まってから、
時間もお金も制限がある中で家族で話し合い、
父の希望にそえるようにできる限りの努力はしてきたつもりです。

どんなことにもメリットとデメリットがあり、
本当にこれでいいのだろうか?
在宅介護の悩みや迷いは尽きなかったし、
大変なこともしんどいこともありました。

父の最期に傍にいれなかったこと、
父が亡くなった日はわたしの誕生日でもあり、
ありがとうと感謝の気持ちを伝えれなかったこと…
今でもいろいろな後悔が浮かんできます。

でも、この1年2ヶ月、会いたいときにいつでも会えたし、
父とかけがえのない時間をたくさん過ごすことができました。

悲しみが癒えるまでには時間がかかりそうだけど、
ゆっくりと受け止めながら前を向いていけたらと思います。


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by ohisamacafe339 | 2021-07-21 23:45 |   自分と家族のこと | Comments(0)

子ども3人の5人暮らし。家族が心地よく暮らせるおうちを目指して暮らしの仕組みを更新しています。


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