満開の桜と、おばあちゃんとの思い出
2019年 04月 10日
4月4日、わたしの祖母が91歳で亡くなりました。
祖母とはわたしが結婚するまで一緒に暮らしていました。
小さいころは父も母もそれぞれに自営業で忙しく、
祖母と一緒に夕飯を食べ、お風呂に入り、一緒に寝ることがほとんど。
わたしも弟もおばあちゃん子として育ちました。
長男が生まれてからは
病気で寝たきりになった母に代わり、
祖母が子どもの行事やイベントに見にきてくれました。
また、車が運転できない祖母に頼まれて、
よくスーパーやショッピングモールに一緒に買い物に行っていました。
祖母は大きな病気になったり入院したことはもちろん、
風邪をひいたところを一度も見たことがなく、
わたしのなかでは「ばあちゃんはいつも元気」というイメージがありました。
ところが、90歳を過ぎてから急速に足腰が弱り、
今年の始めは手すりを使って一人で移動できていたものの、
春には寝たきりに…。
祖母の強い希望で介護サービスを受けながら家で面倒をみていたものの
食べる量が減るにつれて衰弱していき…
「年内は厳しいかもしれない」
お医者さんから言われ、入院する方向で話を進めていました。
今月始めに会ったときは、
会話にはならなかったけど声はしっかりしていて、
わたしの名前に反応して、わたしの名前を呼んでくれました。
翌日の早朝、弟から「容体が急変した」と連絡。
すぐに駆けつけると、変わり果てた祖母の姿が…。
あれから1日も経っていないのに!
ショックで言葉を失ってしまいました。
救急搬送されたものの手立てがなく…
最期は父とわたしと弟に看取られながら眠るように息を引き取りました。
その後、親せきたちが集まりました。
お寺さまから戒名をつけるときに
「好きなことは何でしたか?」と聞かれ、
わたしと弟と叔母が同時に
「ケンタッキー」と即答。
祖母はお肉のなかでも特にフライドチキンが大好きで、
「ケンタッキーが食べたい」
しょっちゅう言っていて、
何度も連れて行ったことがあるのです。
お寺さまは苦笑いしていましたけどね…。
何度も連れて行ったことがあるのです。
お寺さまは苦笑いしていましたけどね…。
納棺のときは、
「ばあちゃんもきっと喜ぶわ」
と叔母がファミチキを棺に入れていました。
数年前に実家の近くにファミリーマートができてからは、
祖母は散歩がてらファミリーマートに行って、
よくファミチキを買っていたのです。
叔母の行動にちょっとビビりましたが、
「ファミチキは骨がないから燃やしても骨が残らないでしょ?」
妙に納得してしまいました。
いとこが棺の中の祖母と対面したとき、
肩が震えているから泣いているのかと思いきや、
「なんでここにファミチキがあるんや!吹き出しそうになってしまったわ!」
泣きながら、笑いをこらえていました。
よくファミチキを買っていたのです。
叔母の行動にちょっとビビりましたが、
「ファミチキは骨がないから燃やしても骨が残らないでしょ?」
妙に納得してしまいました。
いとこが棺の中の祖母と対面したとき、
肩が震えているから泣いているのかと思いきや、
「なんでここにファミチキがあるんや!吹き出しそうになってしまったわ!」
泣きながら、笑いをこらえていました。
親せきたちと祖母の思い出話をしながら、泣いて、笑って…
葬儀中は穏やかに過ごすことができました。
これも祖母の明るい人柄のおかげかな?
祖母のひ孫たちは久しぶりに10人全員が揃いました。
ちびっこ達は葬儀場の周りをグルグル回ったり、桜の木の下で散歩したり。
子ども達の存在は、場を和ませてくれました。
葬儀が終わったあと、弟から1枚の写真が送られてきました。
亡くなる数日前の祖母と3歳の甥っ子の写真でした。
4月に入ってから甥っ子はいつも以上に祖母のもとへ行くようになり、
祖母をさすっていたそうです。
弟が床ずれの手当をしたときは
葬儀中は穏やかに過ごすことができました。
これも祖母の明るい人柄のおかげかな?
祖母のひ孫たちは久しぶりに10人全員が揃いました。
ちびっこ達は葬儀場の周りをグルグル回ったり、桜の木の下で散歩したり。
子ども達の存在は、場を和ませてくれました。
葬儀が終わったあと、弟から1枚の写真が送られてきました。
亡くなる数日前の祖母と3歳の甥っ子の写真でした。
4月に入ってから甥っ子はいつも以上に祖母のもとへ行くようになり、
祖母をさすっていたそうです。
弟が床ずれの手当をしたときは
「ばあちゃん、いたそう。ばんそうこう、はる」
と言って、甥っ子のキャラクターがついた絆創膏を持ってきたのだそう。
写真はそのときのもので、
祖母が微笑んでいるように見えました。
と言って、甥っ子のキャラクターがついた絆創膏を持ってきたのだそう。
写真はそのときのもので、
祖母が微笑んでいるように見えました。
祖母が最期にどんなことを思っていたかは分からないけど、
「最期までここで一緒に過ごせてよかった」
と弟は話しています。
きっと祖母にとっても幸せなひとときだったのではないかと思っています。
と弟は話しています。
きっと祖母にとっても幸せなひとときだったのではないかと思っています。
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by
2005-1127 at 2019-04-10 20:47
おばあさま、幸せですね。
ご冥福をお祈り申し上げます。
ご冥福をお祈り申し上げます。
Commented
by
ohisamacafe339 at 2019-04-11 17:08
2005-1127さんへ
お心遣いありがとうございます。
お心遣いありがとうございます。
by ohisamacafe339
| 2019-04-10 11:08
| 自分と家族のこと
|
Comments(2)