障がい児の住環境を整理する 1
2013年 05月 29日
次女が3月まで通っていた療育施設に行ってきました。
久しぶりにお会いする先生達。笑顔で出迎えてくれて,次女の報告に花を咲かせました。
4月,年長で保育園に入園した次女。
保育園でやっていけるのだろうか?大丈夫だろうか?
不安でいっぱいの私の予想とは裏腹に,次女はすぐに自分から率先して保育園に行くようになり,楽しそうにお友達と関わるようになりました。
入園して約2ヶ月,驚くほどの成長を感じています。
次女は,生まれた直後の病気の後遺症で「脳性麻痺」いう診断名がついています。
右半身の麻痺という身体障がい,知能は2~3才ほどという知的障がいに加えて,耳にも聴覚過敏という症状があります。
次女の成長は,とにかくゆっくり。
そして,予測できないことの連続。
1歳を過ぎてから,左手足だけでずり這い。
2歳を過ぎてから,よつばいのハイハイ。
3歳を過ぎてから,ようやくつかまり立ちをするようになりました。
2歳の次女。これぐらいの散らかりようは序の口でした。
ハイハイからつかまり立ちの時期は,本当に大変でした!
言葉を一言も発していなかった次女は,投げること,たたくことで欲求を満たすようになりました。
目に映るモノはすべて投げ,目に映る人はすべてたたきます。
ある日は,作ったばかりのおかずを食器ごと投げられ,
ある日は,たたんだばかりの洗濯物をすべて投げられ,
ある日は,兄姉が作った作品を投げられ,
ダイニングチェアが飛んだこともありました。
家の中は,散らかり放題。めちゃくちゃでした。
外出先では,陳列している商品に手を伸ばし,投げられたことは数知れず…。
次女を連れて外出ができなくなりました。
当時通っていた療育施設では,お友達の顔面を平手打ちが日常茶飯事。
お母さんの視線が痛く,常に目を光らせていないといけない状態でした。
私は家事をこなすこともままならなくなり,疲れ果て,
長男と長女は,次女にすごい剣幕で怒るようになってきました。
次女は投げる一方,治まる様子もありません。
このままではやばい…
いろんな人に相談し,助けを求めました。
そんなときに出会ったのが,市の療育相談を担当しているWさん。
Wさんは次女の様子を見て,こうアドバイスしてくれました。
「刺激が多すぎて,混乱しているかもしれませんね」
Wさんの言う刺激とは,次女の目と耳から入るモノのこと。
モノがたくさん視界に入っていませんか?
たくさんの色が溢れていないですか?
人工的な音(TV・音楽)が常に流れていないですか?
障がいを持っている子どもの中には,たくさんの刺激を頭の中で上手に整理することができず,混乱していまうケースがあるのだそう。
次女のようなケースは,まずは刺激を減らすように住環境を改善していくことが大事。
生活の中心である家庭。
触られたくないモノは,視界に入らないように工夫する。
収納棚に入れたり,布をかぶせるたけでもOK。
とにかく視界に入るモノの数を減らすこと。
外出先は,まずはスーパーなど1カ所だけにする。
ショッピングモールや人混みは混乱しやすいので,できるだけ避ける。
買い物する順番・コースをあらかじめ決めて,それを崩さないようにする。
回数を繰り返すと,子どもはコースを覚え,次に行くところはどこか予測できるようになる。
この予測できるようになると,子どもは安心し,落ち着いてくる。
状況を変えたくて必死だった私は,アドバイス通りに行動してみました。
そのとき,ちょうど「断捨離」の本を読んだばかり。
夫の両親と同居しているので,できるところは限られていましたが,モノを手放し,モノを減らす作業を続けていきました。
そして残ったモノは,家具や収納用品などに入れて視界に入らないようにしていきました。
すると,ちょっとずつ次女の投げる・たたく行為が治まってきたのです。
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久しぶりにお会いする先生達。笑顔で出迎えてくれて,次女の報告に花を咲かせました。
4月,年長で保育園に入園した次女。
保育園でやっていけるのだろうか?大丈夫だろうか?
不安でいっぱいの私の予想とは裏腹に,次女はすぐに自分から率先して保育園に行くようになり,楽しそうにお友達と関わるようになりました。
入園して約2ヶ月,驚くほどの成長を感じています。
次女は,生まれた直後の病気の後遺症で「脳性麻痺」いう診断名がついています。
右半身の麻痺という身体障がい,知能は2~3才ほどという知的障がいに加えて,耳にも聴覚過敏という症状があります。
次女の成長は,とにかくゆっくり。
そして,予測できないことの連続。
1歳を過ぎてから,左手足だけでずり這い。
2歳を過ぎてから,よつばいのハイハイ。
3歳を過ぎてから,ようやくつかまり立ちをするようになりました。
ハイハイからつかまり立ちの時期は,本当に大変でした!
言葉を一言も発していなかった次女は,投げること,たたくことで欲求を満たすようになりました。
目に映るモノはすべて投げ,目に映る人はすべてたたきます。
ある日は,作ったばかりのおかずを食器ごと投げられ,
ある日は,たたんだばかりの洗濯物をすべて投げられ,
ある日は,兄姉が作った作品を投げられ,
ダイニングチェアが飛んだこともありました。
家の中は,散らかり放題。めちゃくちゃでした。
外出先では,陳列している商品に手を伸ばし,投げられたことは数知れず…。
次女を連れて外出ができなくなりました。
当時通っていた療育施設では,お友達の顔面を平手打ちが日常茶飯事。
お母さんの視線が痛く,常に目を光らせていないといけない状態でした。
私は家事をこなすこともままならなくなり,疲れ果て,
長男と長女は,次女にすごい剣幕で怒るようになってきました。
次女は投げる一方,治まる様子もありません。
このままではやばい…
いろんな人に相談し,助けを求めました。
そんなときに出会ったのが,市の療育相談を担当しているWさん。
Wさんは次女の様子を見て,こうアドバイスしてくれました。
「刺激が多すぎて,混乱しているかもしれませんね」
Wさんの言う刺激とは,次女の目と耳から入るモノのこと。
モノがたくさん視界に入っていませんか?
たくさんの色が溢れていないですか?
人工的な音(TV・音楽)が常に流れていないですか?
障がいを持っている子どもの中には,たくさんの刺激を頭の中で上手に整理することができず,混乱していまうケースがあるのだそう。
次女のようなケースは,まずは刺激を減らすように住環境を改善していくことが大事。
生活の中心である家庭。
触られたくないモノは,視界に入らないように工夫する。
収納棚に入れたり,布をかぶせるたけでもOK。
とにかく視界に入るモノの数を減らすこと。
外出先は,まずはスーパーなど1カ所だけにする。
ショッピングモールや人混みは混乱しやすいので,できるだけ避ける。
買い物する順番・コースをあらかじめ決めて,それを崩さないようにする。
回数を繰り返すと,子どもはコースを覚え,次に行くところはどこか予測できるようになる。
この予測できるようになると,子どもは安心し,落ち着いてくる。
状況を変えたくて必死だった私は,アドバイス通りに行動してみました。
そのとき,ちょうど「断捨離」の本を読んだばかり。
夫の両親と同居しているので,できるところは限られていましたが,モノを手放し,モノを減らす作業を続けていきました。
そして残ったモノは,家具や収納用品などに入れて視界に入らないようにしていきました。
すると,ちょっとずつ次女の投げる・たたく行為が治まってきたのです。
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by ohisamacafe339
| 2013-05-29 14:52
| 子どもとお片づけのこと
|
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